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記事について [数学]

最近の四十篇ほどの記事は、それ以前のものに比べて
アクセス数が少ないようです。それはほとんど引用で
証明がない場合が多いためだと思います。
しかし、内容的にはガロアの理論の中心に近いものです。
前半は、クロネッカーの証明をゴールとしているのに
たいして後の方は、より群論や、体論を使ったものに
なっているのです。

今後、どのような記事を書くかは、およそ代数の延長か
情報数学の分野になるか、どちらかだと思います。
情報数学には、すでに記事にした暗号の理論が含まれる
のです。情報系の読者にも役立つものにしたいです。

続標本化定理 [数学]

標本化定理の説明です。

たとえば、情報源がサイン関数みたいな変化をしているとします。

サインカーブは、一つの周期で、山と谷があります。

この山と谷をとらえればいいわけだから、一つの周期で

2回サンプリングすればよいわけです。つまり周期が半分の

周波数で測ればいいから、情報源の2倍の周波数でよいことに

なります。そうすれば源データを復元?できることになります。

これは、最低の情報保持です、

標本化定理 [数学]

情報数学の話です。

ある情報源の変化する物理量の最高周波数が、fとします。

この時、2fの周波数でサンプリングすれば、そのデータは

情報源の情報を保存できることになります。これを

標本化定理といいます。たしか、シャノンが明示したのだろう

と思います。

たとえば、人間の声は、およそ3KHzが上限であることから

6KHzで、サンプリングすればよいことになります。声をデータ

としてデジタル化するときは、約6KHzの帯域があればいいという

ことです。実際には、CD等に記録されている帯域はもっと広く

とってありますが、電話等ではもう少し低くしてあるようです。

ガロアの考えたこと [数学]

ガロアは、方程式の解について調べるときに群というものを考えました。

群の性質を考察することにより、ガロア拡大や正規部分群というものを

見つけて群論の理論を構築しました。その応用として、五次以上の代数

方程式に解の公式がないことを証明したのです。群論に関する本は現在

沢山あると思いますから、それらを熟読することが大切だと思います。

練習問題も少しだけでもやられると、群についてわかりやすくなるような

気がします。

ガロア理論の制限 [数学]

前回の五次以上の代数方程式は、解の公式がない。

ただし、素数次の場合についてのみ言える、というの

は、剰余群が素数次のときのみ巡回群になるという

ことから発生しています。色々な議論がこのことから

出発しているためです。このことは、前の記事に

出ています。もし時間があれば、探してみてください。

なので、素数次以外の場合は係数により、解けるかど

うか、その都度検討しなければ、解は分からない。

と、いうことです。

ガロアの理論の注意点 [数学]

5次以上の、一般代数方程式の解の公式はない。

このことは注意がいります。

条件として、素数次で既約な方程式についてのみ

いえるのです。では、素数次でなければ、どうなのかというと

解けるかどうか、分からないのです。

既約であれば、重解がないことが分かっています。

重解があると議論が難しくなります。素数次については、なぜ

この制限があるか、今、明確にできません。

また、記述します。

参考図書 [数学]

ガロア理論も含めて、もっと広く数学の勉強が

したければ、岩波講座「現代数学への入門」という

シリーズがあります。これはすこし前にでたもので

今では売っていないでしょうが、大学等の図書館へ

いけば読めるかもしれません。全10巻です。

私は、古本屋で買いました。

ガロア理論については、第7巻代数入門2に載っています。

でも、この本より最近の本の方が

分かりやすいかもしれませんね。

五次以上の代数方程式に解の公式がない [数学]

前項で、ガロア群が対称群と同型である

ことがわかりました。よって対称群を調べれば

解が有理数体からのベキ根で表せるかどうかが

分かります。対称群の正規部分群を調べて

行けばよいわけです。5次以上の場合は、対称群

の正規列は存在しないため、解の公式は一般に

ないというわけです。正規列の定義は前に出てきた

記事を参考にしてください。

ガロア理論は、一種のシステム的な理論なので、

段階を追っていかないとわからないのですね。

方程式のガロア群は対称群である [数学]

この項は前にも出てきました。重要な項目です。

なぜ、方程式が解けるかどうかが、Snを調べれば

わかるかが決まるからです。

方程式f(x)=0のガロア群をGfとします。

この群の元φについて考えます。解はα1、α2、・・・αn

とします。ここで

  f(x)=a0+a1・x+a2・x^2+・・+an・x^n

自己同型群の定義より、φ(0)=0です。

よって、

  0=φ(f(αj))=a0+a1・φ(αj)+・・・+an・φ(αj)^n

となり、φ(αj)も解になります。

つまり、φは根の置換を引き起こしています。

もっと厳密に議論すべきですが、簡単にします。

よって、ガロア群は、対称群と同型となります。

集合として、解の集まりはガロア群の元φの変換するφ(α)の集合

と等しくなります。

これを、ガロアは置換群としてとらえたわけですね。

ガロア拡大について補足 [数学]

以前に中間体が出てきました。中間体Mの拡大L/Mに対して、

Lを最小分解体とするようなM上の方程式があり、

LはMのガロア拡大となり、ガロア群G(L/M)がありました。

ここで、問題になるのはMがQのガロア拡大体になっているか

どうかです。

その条件が、Mとガロア対応している部分群HがGの正規部分群

であることなのです。

このへんも難しいです。

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